2009-04-02

蓄積

だから、音楽にかんする知識がなかったら、作曲なんかできるはずがない。言葉を知らなければ小説を書けないのとおなじです。ボーっとしているだけで何かがわいてくるということは幻想です。

世界を大きく変えるほどの、たとえばバッハやドビュッシーなみの天才は、それこそ300年にひとり出るか出ないかというところでしょう。

ビートルズの音楽だって、引用です。黒人音楽、ミュージカルやポピュラー系の音楽、ロックンロール、さまざまな要素がうまくミックスされている。それをキレイにスタイリングしたのが、プロデューサーのジョージ・マーティンだったということです。
ぼくはビートルズには、オリジナリティよりも、豊かな蓄積をかんじます。
OPENERS - 第3回 「音楽」について言いきる | 坂本龍一の「上から」言いきる....
去年の夏からずっとラーメンズにはまっているのだけど、作・演出・出演をしている小林賢太郎にも同じことを感じます。天才というより、豊かな情報とトレーニングの蓄積。
0から1は作れないけど、どうにかしてもがき苦しめば0.1くらいは作れるんですよね。それを10回繰り返せばいいんですよ。
小林賢太郎テレビ
それと蓄積、というキーワードで思い出すのは竹本くん。天才が沢山出てくる漫画の中で、比較的平凡な人として出てくるんだけど、それだけに力強いフレーズ。
稚内(わっかない)まで自転車で走ったって言うと
みんな「スゴイ」って驚いてくれるけれど
僕はただ 左右交互にペダルを踏んだだけ
右 左 右 左
ただ果てしなく
それを知ってるから もう ボクは大丈夫
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」9巻
ここまで引用しておいて、こんなことを書くのもなんだけど、私はものすごい人にならなくてもいい。ただ、誰かの役に立ったと感じながら暮らしたい。それがただの自己満足でも。

いろいろ焦ることも多い今日この頃ですが、新年度ですし、気分も新しく1日づつ粛々と、淡々と、そして楽しく暮らしていこうと思います。